生徒の考察

 
 秋田県では安全性はおとさずに、味の質を少しだけ落とし、低コストで大量生産できる米を作ったり、 水が少なくても作ることができるお米を作ったりするための研究が大事だと考えました。・・・私は救える命があるなら、 自分たちの米の質はもう上がらなくてもいからより多くの命を救える米をつくってもらいたいです。 また水が少なくても作ることがお米が完成すれば、アフリカの国の人たちなどは将来的に自立して他の国に頼り放しにならずに暮らしていけると思います。 ・・・それを援助するために秋田が立ち上がるべきです。

 自分たちの感覚、価値観で考えて動くのではなく、「相手はこうじゃないかもしれない」という気持ちを持ってやっていく必要があることとつながった。 今の秋田はもっと人気が出て食べてもらえるお米の開発を進めているけど、それよりも普通でいいからどの国の人にも食べられるお米を作った方が相手にとってもよいことがあると ・・・ここで教養講座Tであった「イメージにとらわれる」というのがこれだと思った。 ・・・そのためにも相手側からみた「秋田」を知ることが大切だ。何が魅力で何が劣っているのかを見分けをつけることも必要だと思う。

 地球の土地には限りがあり、その中の土地でも食物を育成できる条件がそろっている土地となるとさらに限られるともいます。 だから育成する食物自体のレベルを向上させるしかないという結論になるのだと思います。 ・・・どのようなものが食物になるのかというのをもっと知っていかなくてはならないと思います。

 このような講座を受けてみると、自分の故郷である秋田の良さを自分自身はよく把握できていないのだと思いました。 秋田県民である自分がわかっていないと他の国の人々にも伝えられないのだと改めて思いました。 ・・・自分たちの活動の成果として「秋田のためには何かを働きかける」ようなことや更に秋田の良さを知ってもらい関心を持ってもらうことが一番だと思います。 ただそれこそが難しいことであると思うので「自然豊か」というメジャーなイメージだけではなくもっとマイナーである良さを前面におしだしたいです。 ・・・それぞれの業者さんが秋田の土地で誇りにしていることこそ秋田の魅力がつまっているのだ思います。たくさんの人の力を借りつつ探究活動に力を入れていきたいです。

 「食」というのは、ただ単に食べることだけの意味だけでなく、人と人とをつなぎとめる役割、暮らしの礎の役割を持っていることを知りました。 ・・・秋田の農業が若者に魅力をあまり与えないのは、「農業」「田」が自分たちの身近にありすぎることだと思います。 "いつもそこにあるのがあたりまえ"という感覚があるため、農業の重要さをなかなか知ることができないのだと思います。 ・・・今、農業が衰退・高齢化してきていることは、つまり、暮らしの基盤が軟弱化してきているのだということです。 ・・・これは「農業」という1つのカテゴリーの問題ではなく、生活全体、他のサービス、第二次産業にも関わってくるのではないかと考えます。

 日本の量より質という考え方が、世界を基準にすると間違っていると私は思う。・・・だが日本文化は世界に注目されている。 その理由は量より質に尽くした日本のその質の高さがあると思う。 だから量より質をとるのか、質より量をとるのか、外国の違う視点を持ったオーストラリアの学生と話し合ってみたいと思う。

 世界中の人が「食」の問題に関心を持ったとしても行動しなければ問題は一つも解決しません。 ・・・高校生が品種改良したり、新しい作物を作りだしたりすることはできませんが、アイデアを出し、それを発信することはできます。 自分たちで主体的に行動していく意識を持ちたいです。

 講座からアフリカといっても気候が異なるため1つとして考えることはできないという話を聞いた。 日本でも地方によって気候が異なるのだからどの国でも地方でもひとまとまりに考えることができないと気づいたので・・・ 私はすべての講座を通して、今、飢餓に苦しんでいる人を救うのは簡単なことだと思う。 なぜなら先進国が我慢をすればいいからだ。だがしかし"今"苦しんでいる人を救えても、 これから苦しむ人が増えるだけなので"今"だけを考えるのではなく「持続できる」ことを前提に考えることが大切だと思う。

 「モノ」を売ることで支援するのではなく、「技術」を提供して、その国だけでも発展していく仕組み作りが必要なのだと思いました。

 私は世界の国々がつながる国際化とは、自分を第一優先に考える自己的な考えではなく、周りのことを配慮し考えることができるように、たくさんの国々の人々がなることから始まると思います。 ・・・世界が一つになろうという考えの中で、すべてが同じではなく、違っていることを受け入れることが必要になってくると感じました。

 私のように、これらの伝統的な食材をあまり食べたことのない人も多くいると思います。 だから、そのような人たちにその食材のおいしさを伝えていけば、もっと秋田の伝統的な食材が広まっていき、 結果的に秋田の活気を取り戻すことにもつながるのではないかと思いました。

 資本主義の影響で国ごとに貧富の差ができてしまっている。先進国では日本も含めて食糧を余らせているのに対し、 発展途上国では飢餓が起きてしまっている。先進国はコストの低い安い輸入用の食物と分けてつくり、安い輸出用の食物を発展途上国にやったりと、 国ごとに問題へ対応していくのではなく、世界全体で一体化して対策していくべきだと思った。 ・・・国の問題は世界の問題ととらえていき、国と国が助け合っていくことが、これから求められていくと思った。

 話を聞いて疑問が生じました。「少子高齢化は農業にとってどのくらい深刻な問題なのか。」ということです。 日本から見てその問題は非常事態かもしれませんが、世界から見ては「人口が増加しすぎて困っている国」の方がはるかに多いため、 その対象となる問題は、いまのところそこまで問題視されてないと思います。むしろ人口増加をどう抑えるかという課題の解決策が求められているのではないかと考えます。

 様々な視点から物事を見るときにはその論点の性質を見極め、1つの見方で結果を決めつけないように気をつけなければならないということを学びました。 ・・・外国人(豪学生)と接するときやこれからの探究で大切なことは、文化の違いを理解することはもちろん、 自分の「あたりまえ」を相手の「あたりまえ」に当てはめないこと、様々な視点をもち結論を正確にすることだと考えました。

 今の自分たちができることは、日本と世界の問題などを中心に世界の情報と一般的な教養を身につけていくことだと学びました。 情報を知るというのは、一見、特に何もなくグローバル化へとはうまくつながらないと思いますが、 情報という土台をしっかりと持っていないと今後の研究をしていく中でつまづいてしまいます。 また世界の情報を知っているからこそ考えられることや視点を得られ、たくさんの正しい情報を身につけていくことはとても重要であると学ぶことができました。 ・・・興味深いことは文化の違いです。・・・文化の違いがもたらす国の特徴や問題点に視点をおいて調べていきたいと思います。

 まだまだ私の知らない世界が多く、話を聞くだけで興味をそそられるものもあった。 興味のあるものなんてないと思っていたが、それはただ物事を知らないだけで、一度知るともっと知りたいと思ってしまう。 だから、多くの話を聞いて視野を広げていくことの大切さがわかった。・・・自分自身で仮説を立てる能力がこれから必要になっていくと感じた。 ・・・意見をしっかりと持ち、物事を客観的にとらえることによって多くのことが見えてくるのだと思う。・・・身振りや片言の英語などで努力してみようと思う。 ・・・そして今までは気づかなかった新しい発見をどんどん見つけ、自分の中に取り込んでいきたい。

 私はすごく印象に残ってる言葉がある。それは「都市ではできないことを秋田でやっている。」という言葉だ。

 今まで自分がどれほど秋田のことを知らなかったのか、勘違いしていたのかわかりました。 ・・・国際的に物事を見ると自分の中の知識や常識が簡単にくつがえされると思います。 しかし、それがくつがえされたことによって、自分の視野が今までよりも広くなると思います。 ・・・目の前だけではなく、その先のことや世界のことも見れるような視野を手に入れたいです。 ・・・今のうちに英語の会話などを聞いて耳を慣らしておこうと思っています。 ・・・日本で外国の人とコミュニケーションをとれるという機会はなかなかないのでしっかり役立てようと思います。

 フィリピンのお話を聞いて印象に残っているのはWhy are Japanese always serious?という言葉です。 フィリピンの人たちはたしかに裕福な生活とは言えないかもしれません。 しかし物の考え方や暮らし方は日本よりも豊かな人が多いのかもしれないと思いました。フィリピンで農業をするのは自分のためだと思いました。 しかし、日本では仕事としてやてると思いました。農業をする目的も国によって違うと思いました。